人事評価システムとタレントマネジメントシステムは異なるものですが、似ている部分もあります。ここでは両者の違いについて、比較を交えながら解説します。

人事評価システムはあくまでも人事評価のみのシステムです。一方、タレントマネジメントシステムは個人の情報を管理するためのシステムで、管理の一環として人事評価システムの機能を搭載したタレントマネジメントシステムもあります。また、管理機能が充実している人事評価システムもあることから、両者が混同されやすい状況となっています。
そもそも、人事評価とタレントマネジメントはどんな違いがあるのでしょうか?人事評価は、文字通り人事における「評価」のこと。一方、タレントマネジメントは、人事評価も含めた、人材育成・人材採用・目標管理・人材配置など、総合的に管理する手法のことです。システムでいえば、当然ながら、タレントマネジメントシステムの方が機能性が豊富で、労務管理なども含むシステムもあります。
一方、人事評価システムは基本的には「評価」に注力したシステム。タレントマネジメントほど機能性の幅はありませんが、その分導入や運用のコストも低く、まずは人事評価から取り組みたいという中小企業にとっては打ってつけと言えます。
人事評価システムとタレントマネジメントシステムは異なるシステムです。そのため、どちらを選ぶかは自社のニーズによって異なります。あくまでも評価に重きを置くのであれば人事評価システムです。
一方、評価だけではなく管理全般を行いたい場合はタレントマネジメントシステムです。ただし、いずれも様々なタイプが登場しており、人事評価システムもそれなりに充実しているタレントマネジメントシステムもあれば、人事評価以外の管理システムが充実している人事評価システムもあります。
従業員の評価を重視する中小企業は人事評価システムの方がニーズにマッチします。人事評価システムの機能を持つタレントマネジメントシステムもありますが、人事評価システム並の機能を搭載しているタレントマネジメントシステムは高額になりやすいです。
人材データを広く管理・活用することにより経営戦略に沿った人事戦略を行えるようになります。さらに、より良い人材の配置や人材の育成、組織内部における人材発掘などに加えて、従業員のモチベーション維持や向上を目指せるとともに、離職を防止できるといった面もあります。
タレントマネジメントシステムの活用で、人材データを活かして適材適所への人材配置が可能になります。自分に合ったところに配置されることによって従業員自身のパフォーマンスも向上し、自分の能力を発揮できるでしょう。このことによりエンゲージメントの向上にもつながり、離職のリスクへの対策が可能となります。
タレントマネジメントシステムを導入したからといって、必ずしも活用できるとは限らない点がデメリットといえます。このシステムを活用するには、まずはタレントデータが必要となります。そのため、データの収集ができない場合には、システムを活用できません。
また、タレントマネジメントの実施にあたっては、社内のルールや評価制度などの見直しが必要となるケースもあります。組織によってはリソースが足りずそこまで手が回らないために、システムをうまく活用できない可能性も考えられます。
人事評価システムを導入した際に得られるメリットとしては、人事評価を効率的に行えるようになる点が挙げられます。これまで手作業などで行っていた評価項目の設定やデータの分析を自動で行えるようになります。さらに、人間が評価を行った場合にはどうしても主観が入ってしまいますが、システムの活用によって客観的な評価が行えるようになります。この点から、成果や能力に応じ公正な評価を行う場合に役立てられる点もメリットといえるでしょう。
また、公正な評価が行われることにより、従業員のモチベーションアップにつながるなどの効果も期待できます。
人事評価システムの導入や運用を行うにあたってはコストがかかる点がデメリットとして考えられます。そのため、組織に必要な機能にはどのようなものが挙げられるかをしっかりと整理した上で導入検討を行うことが必要といえます。
また、システム導入後にスムーズに運用できるまでには時間を要するといった面もあります。従業員の情報をデータベース化する作業や、運用ルールの策定などが必要になるためです。さらに、人事評価システムの導入によって従業員が不安を持たないように、従業員向けの説明会を開催することもポイントとなってきます。
ここで、代表的なタレントマネジメントシステムを見てみましょう。それぞれの特徴を簡単にご紹介します。
株式会社プラスアルファ・コンサルティングにより提供されているタレントマネジメントシステムです。データベースやデータ分析のほか、健康管理やストレスチェック、適性検査、サンクスポイントなど人材に関する機能が多数搭載されている点が特徴といえるでしょう。
また、導入前はもちろん導入後のサポートも充実しており、それぞれの目的に特化した活用方法など具体的な運用をサポートします。サポートデスクだけではなく相談会や勉強会、フォーラムも用意されているため、他企業の活用方法を自社に活かすこともできます。
カオナビは株式会社カオナビによって提供されているタレントマネジメントシステムであり、人事を知り尽くしているからこそ提供可能となる「システム」と「サポート&コミュニティ」が用意されています。柔軟な設計が特徴となっており、カスタムが自由に行える人材データベースやセキュアに情報共有可能なアクセス管理などさまざまな機能を搭載。また、同システムは使いやすさが追求されている点もポイントとなっており、直感的に使用できるインターフェースを採用しています。
株式会社Works Human Intelligenceにより提供されているタレントマネジメントシステムです。人事・給与システムと一体型の分析機能を搭載しており、表計算ソフトとの連携作業が不要。また、人事データの更新・給与計算など日々の業務を行うことで分析内容などが自動で更新されますので、手間なく人材情報を見える化できます。
加えて、それぞれの従業員のキャリアプランに合わせた人材育成計画を実現できる機能も提供。スキルを補うための研修受講計画を作成したり、進捗管理を行ったりすることもできます。
オラクルの「Talent Management」は、人材ライフサイクルの全ての段階を管理する機能を搭載。採用、オンボーディング、パフォーマンスの管理、キャリア開発、学習、後任計画などを1箇所で効率よく管理可能できます。
機能の例として、キャリアアップの機会を探したり、従業員のキャリア開発目標や関心に沿った学習を提案する機能を用意。また、生成AIを利用して目標プランニングを行ったり、マネージャーのパフォーマンス評価を行ったりすることも可能です。
株式会社HRBrainにより提供されているHRBrainは、人材データの見える化と一元管理をシンプルに行えるタレントマネジメントシステムです。タレントマネジメント、組織診断サーベイ、人事評価、パルスサーベイ、労務管理、360度評価のサービスが用意されており、必要な機能のみの組み合わせも可能。自社に合わせた環境構築が行えます。
また、セキュリティにも配慮されており、取り扱うデータ全てがSSL/TLS暗号化通信となっています。
人事評価システムとタレントマネジメントシステムは異なるものです。ただし、それぞれの領域に近い機能を備えたシステムもあります。管理を重視するならタレントマネジメントシステムですが、評価を重視するなら人事評価システムです。TOPページでは人事担当者・経営層どちらにも嬉しい中小企業クラウド版の人事評価システム3選を紹介していますのでぜひご覧ください。
「中小企業におすすめのクラウド型人事評価システム3選」を見る
自社の課題を解決するのは?
ここでは、人事評価システムの導入を検討する人事担当者や経営層に向け、導入目的ごとにおすすめのクラウド版人事評価システムをご紹介します。
人事評価に不満を持つ
社員の離職を防ぎたい
企業におすすめ
引用元:あしたのクラウド公式HP
(https://cloud.ashita-team.com/)
システムの特徴
自社の評価制度を反映した
システムを導入したい
企業におすすめ
引用元:GooooN公式HP
(https://goooon.busnet.co.jp/)
システムの特徴
人事管理全般を
システム化したい
企業におすすめ
引用元:HRMOSタレントマネジメント公式HP
(https://hrmos.co/hr/)
システムの特徴